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フォトRFとは
Syneron製品に見られるバイポーラRFは、光エネルギーとRFエネルギーの相乗効果により、光エネルギー単独の治療よりも、臨床効果や安全性を高める技術が応用されています。
一般的に東洋人の表皮にはメラニンが多く存在するため、レーザーやパルスライトで治療を行うとき、効果を上げようとして照射出力を上げていくと、強い痛みを伴い、表皮にダメージ(火傷)を与えてしまうこともあります。
フォトRFは光エネルギーを最小限に抑え、その補填としてRF(高周波)エネルギーを使用します。RFエネルギーは、光とは異なる選択性をもち、メラニンや血管の分布と無関係に働きます。従って表皮のメラニン量に影響されずに、効率的に真皮層へ熱エネルギーを与えることが出来ます。これにより従来の光エネルギーによる痛みや火傷のリスクが抑えられ、肌や毛の色に影響されない治療が可能になると考えられています。
また、フォトRFは皮膚温度モニター(ISL)やペルチェ半導体による表皮のコンタクトクーリングを採用しており、さらに安全性が向上しています。
種々のパルスライト装置による複数回のスキンリジュビネーション治療により、主に次のような効果が報告されています。
アプローチ
従来のパルスライト装置が光のみでアプローチしていたのに対し、フォトRFでは光エネルギーに加えて RFエネルギーが補完的に働き、シナジー効果(ダブルアクション)を生み出します。
1. の効果は、表皮に熱ダメージを与えることによる作用です。光エネルギーにより、周囲よりメラニン密度の高い色素斑を含む表皮のみにダメージを与え、コンタクトクーリングで正常な皮膚をガードします。このときRFエネルギーは、光エネルギーを補うように働きます。
2. と3. の効果は、真皮上層に対する熱ダメージ作用です。光はまずメラニンを含む表皮に多く吸収されてしまい、さらに皮膚に深く入っていくと拡散していくため、真皮層に届くエネルギーは減衰してしまいます。そこでもっと多くのエネルギーを真皮層に届かせるためには、光の出力を上げる必要があります。ところが出力を上げていくと、表皮のエネルギー吸収が上がり、痛みが強くなるだけでなく、火傷のリスクも高まります。
フォトRFでは、RFエネルギーが表皮のメラニン量に関わりなく、真皮上層に熱エネルギーを送り込みますので、痛みの少ない、安全で効果的な治療が実現できます。まず最初に出力を抑えたパルスライトが照射され、真皮乳頭層の毛細血管に吸収されて温度を少しだけ上げます。その後、RFが余熱を与えられた真皮乳頭層に集まり、安全に熱ダメージを与えます。
フォトRFリファーム(赤外線+RF)のメカニズム
波長700~2000nmの赤外線(IR)とRFを組み合わせたフォトRFリファームは、はじめに皮膚を赤外線で加熱、その後RFによって真皮全体に均一な熱エネルギーを与えます。表皮はコンタクトクーリングによって温存されています。加熱された真皮全層の創傷治癒過程におけるコラーゲンの増生・リモデリングにより、肌の引き締めやハリ感のアップが期待できるスキンタイトニング治療です。
リファームで用いられる赤外線のクロモファーは水で、メラニンやヘモグロビンといった色素への吸収はきわめて低いため、肌の色に影響されることなく真皮までエネルギーが到達し、真皮内で熱エネルギーに変換されます。組織のインピーダンス(電気抵抗)により発生する熱量が変化するRFは、Selective Electro-thermolysisの理論を応用し、ターゲットとする真皮層に予め赤外線で余熱を与えておくことで選択的に温度を上昇させると考えられています。
一時的な浮腫による肌のハリ感、リフトアップ効果が治療直後から実感でき、治療を複数回繰り返すことで自己のコラーゲン増生・リモデリングが起こり、長期にわたるタイトニング効果が期待できます。
現代の患者さんのニーズを捉えた満足度の高い治療
ELOSテクノロジーを用いたコラーゲンのリモデリング効果は、すでに波長900nmのダイオードレーザーとRFの組み合わせであるポラリス(イスラエル/Syneron Medical)においても、顔のたるみやテクスチャの改善に安全性と効果が立証されています。
フォトRFリファームは、患者満足度が高い治療であることが特徴であると言えます。その理由として、従来の治療に比較して痛みが少ない、治療直後から速効性のあるハリ感やリフトアップ効果を実感できる、といったことが挙げられます。治療前治療直後、実際に、治療を半分(半顔)終えた状態で患者に鏡を見せると、
『目がパッチリ大きく見える』、
『鼻唇溝が浅く目立たなくなる』、
『フェイスラインがシャープになる』等といった変化を多くの患者が実感するようです。
更に、近年の非侵襲的なRejuvenation治療においては、患者さんが治療法を選択する上での要素として、治療効果もさることながら、痛みが少ない治療であることを重要なポイントとして選択する傾向にあります。麻酔を必要とせず、強い痛みをこらえる必要のないフォトRFリファームは、まさに患者のニーズに即した期待の新治療として、現在世界各国で研究が進められています。